初盆を家族だけでする時の服装や費用について

生活の知恵

家族が亡くなり、初めてのお盆を迎える事は家族だけでなく親族や友人も特別な思い入れがあるものですし、それが喪主と言う事であれば尚更ですよね。主となって動き回る事にもなる為、お盆中は仕事も休みたいと思うのではないでしょうか。

しかし、会社によってはお盆休みとしての休日はなく、また親族も遠方からわざわざ初盆の為にくるのも大変だったりします。その為、中には家族だけで初盆供養を行うと言うご家庭も増えており、その時の服装や費用なども気になったりしますよね。

そこで今回は、初盆を家族だけで行う場合の服装や費用などについて解説いたします。

初盆を家族だけでやるのはどう?親戚には何と伝える?

日本は仏教を重んじるところがあり、古くから死者の魂はお盆の時期に帰ってくると伝えられていました。その為、一年に一度先祖を供養すると言う意味で親族が集まり故人の霊を懐かしんだりしますが、特に初盆の時期は思い入れも強く、お坊さんを呼び会食を行ったりして入念に行われる事は一般的にもなっていますよね。

しかし、最近では仕事の都合や親族が遠方、又はご高齢と言う事などから、家族だけで初盆を済ませるご家庭も増えています。

そんな時は、親族に何か失礼にあたるだろうか・・・とか、何か言われやしないだろうか・・・?と考えてしまいますが、初盆に限らず盆供養は必ず行わなければならないと言う規則はなく、菩提寺の宗派によっても初盆供養を行わないとしているところもあるほどです。

しかし、全く行わないのでは折角帰ってきた先祖の魂に対して失礼でもありますので、家族で入念にお経を唱え、生前好物だった物を供えるなどして感謝の気持ちを伝える事は大切ですよね。

また親族などは、参加の有無を招待状が届いた時点で決める事になりますが、家族だけで行う場合は「甚だ勝手ではございますが初盆供養を家族のみでささやかに行いたいと存じます」と言う旨をしっかり伝える事が必要です。

初盆を家族だけで行う時の服装

葬儀や法事などの時の服装は、喪服やダークスーツなどが一般的であり、黒を基調とした服装がほとんどですよね。その為、弔事に関する服装は黒い喪服、或いはブラックフォーマルが基本と考えますが、実は日本の歴史を追っていくと喪服は白だったようです。

平安時代から現代まで白→黒→白→黒と何度か変わっていますが、結局明治維新をきっかけに皇室の葬儀の際に列強諸国の国賓の目を気にして黒に統一した事が始まりであり、第二次世界大戦中、戦死者の葬儀が多くなったことで白い喪服を貸衣装としていた店が汚れの目立たない黒い喪服を多く揃えるようになったため、戦後は急速に黒の喪服に切り替わった事が現代に至っているようです。

つまり、黒い色と先祖の霊に対する繋がりは特になかったようですね。

ただマナーとしては、華やかな色をイメージする赤は避けるべきで、またきらびやかな靴も持ち物なども避け、地味な物を選ぶのが良いとされています。

その為、家族だけで初盆を行う場合でも、喪服を着る必要はないですができれば地味目にダークスーツやワンピースなどを着用するのが良く、子供であれば、学校の制服などは白と紺、又は黒を基調としている為、どんな席にもマッチすると思います。

くれぐれも、Tシャツやジーパン、又は真っ赤なワンピース、更に肌を露出した服装などのようなマナー違反になるような服装は避けるようにしましょうね。

初盆を家族だけでやる時の費用

初盆を迎えるにあたり、家族は様々なものを準備するようになり、精霊棚を仏壇の前に飾り、まこも、おがら、ハスの葉など等初盆用に揃えなければならないグッズは様々です。

更に生前好物だったお供え物や盆提灯、初盆であれば白提灯なども用意する必要があり、それだけでも費用はかなりな額になりますよね。

またそれだけではなく、通常は親戚や親しかった友人に案内状を送る必要もあり、更には菩提寺から僧侶を呼んで読経をお願いする事も必要です。

特に初盆であれば、法要をする事が一般的と言われているだけに会食の予約なども必要になり、またそれに対しての返礼品として引き出物も用意する事になる為、費用は更にかさみますよね。

しかし、家族だけで行えばそれらの費用はかからなくて済む為、通常より低価格で進める事ができます。一般的には5万円~10万円前後と言われており、僧侶などを呼ばなければそれ以下の費用で済みます。

ただ、いくら家族だけで行いたいと言っても、初盆ですから僧侶などを招きしっかりお経はあげて欲しいですよね。

因みに、一般的な価格は以下の通りですのでご参考までに。

・お寺へのお布施 30,000円~50,000円くらい
・僧侶への御車代が5,000円~
・僧侶へのお膳代が5,000円~10,000円くらい
・飾り物や提灯など様々な準備に30,000円~
・料理や酒代として一人5,000円~

まとめ

初盆は故人が亡くなってから四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆の事であり、一般的には親族や親しかった友人を招いて僧侶などと共にお経を唱え、感謝するものですが、最近は親族が遠方である事や仕事の事情などから家族だけで済ませるご家庭も増えており、その服装などで悩む人は多いと言います。

確かに初盆も弔事ごとになる為、喪服を着るイメージが強くありますが、初盆の場合、喪服は着る必要はなく特に夏の暑い時期ではダークカラーのワンピースやスーツでも良いと言われています。

つまり、特に派手なイメージにならなければマナー違反にもなりませんし、葬儀のように深く考える事もないと言う事です。

また、家族だけで初盆を行う場合は、親族や友人などを招く法要にはならず、会食もない為、引き出物も必要ないのでその分安く済むとされています。

しかしいくら簡素化していても、やはり亡くなってから初めて行われるお盆なので僧侶を呼んでしっかりお経はあげて欲しい所ですよね。その為、かかる費用は僧侶に渡すお布施と飾り付け分と言う事になります。

初めてのお盆ですからしっかり供養するようにしましょう。

以上、初盆を家族だけで行う場合の服装や費用についての解説でした。参考になさってください。

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